本文へジャンプするためのナビゲーションスキップです。

本文へジャンプします。
ID

パスワード

食のイベントカレンダー

生産者の取り組み

おきたま食の応援団会員募集

レシピ集

産地通信

産地通信(ウェブ限定版)

ライブラリ

メルマガ

動画で知る!おきたまの食材情報

グリーンフラッグ店お得情報

リンク集

生産者の取り組み

生産者の取り組み
取組みファイル014

「かぼちゃはやっぱり、宇津沢かぼちゃ」

山口泰子さん


 目にも鮮やかなオレンジ色の宇津沢かぼちゃ。栗のような、なんともいえない食感とおいしさで、各所から注目を集めています。でもこのかぼちゃ、宇津沢地区以外で作っても、その味にはならないから不思議です。
 
 ここに住む9軒の家だけで栽培されている貴重なかぼちゃ。代々その味を守り続けている山口泰子さんに、お話を伺いました!
 




― 生活の中で受け継がれてきたそのおいしさ ―
 


 台風一過で快晴の日、山口さん宅がある飯豊町の宇津沢地区を訪ねました。雲一つない青空に緑の木々が鮮やかに映え、金色に頭を垂れた稲穂がそよそよとなびいています。かぼちゃ畑を見せていただくと、畑のはしっこや土手の斜面沿いにかぼちゃの蔓が伸びていました。山口さん曰く、「蔓が伸びてしまうから畑のはしに這わせったのよ。斜面の方が日当たりも良いし」とのこと。台風のおかげで葉っぱが全部飛んでってしまったかぼちゃ達は、裸んぼうでちょっと恥ずかしげ。


  宇津沢かぼちゃは、100年以上前からこの地区で作られ続けているかぼちゃです。畑仕事の一環として女性が自家用に栽培していました。販売もしておらず、数年前から飯豊町で取り上げたり視察の人が訪ねてきたりするようになり、有名飲食店でも使われ始め、今ではなかなか手に入らない貴重なかぼちゃと言われるようになっています。
 
 そのおいしさから、種を持ち帰って育てた人もいるそうですが、色は赤くなっても同じ味わいにはならないというから不思議です。種はそれぞれの家庭で自家採種。色が良くて形がいいかぼちゃを選んで種を採り、翌年5月に植え付けを行います。青いかぼちゃを育てたこともあるそうですが、交配して色が混ざってしまうし、やっぱり味や色合いがいい宇津沢かぼちゃが一番!ということで、ほかのかぼちゃは育てなくなったのだとか。 

 5年ほど前から猿が出始め、畑の作物が被害に遭うのが悩みの種だそうですが、かぼちゃは植えつけてからはあまり手をかけなくてもいいので、栽培はしやすいようです。芽かきや摘花などを行わなくても、1つの苗から実はだいたい2つでき、今年150株を植えた山口さん宅では、300個くらいの収穫が見込まれています。ほかのお宅ではそれぞれ100株くらいを植えているそうです。収穫したかぼちゃは、親戚へあげたり、毎年注文をくれる方へ送ったり、各レストランへ卸したり。一般的にはあまり出回らず、販売しているのは飯豊町の白川荘のみです。
 
― 食べておいしく見た目にも鮮やか ― 

 この日いただいたのは、かぼちゃの煮つけとサラダ寒天。煮つけは砂糖と塩で煮たもので、鮮やかなオレンジの色合いがそのまま残っています。ホクホクと栗のようで、でもパサつく感じではなくほっくり優しい食感。ほんのり甘く、皮までおいしくいただきました。サラダ寒天は、かぼちゃサラダを寒天で固めてお菓子風にしたもの。サラダはポテトサラダと同じ要領で、卵、きゅうりが入っていました。かぼちゃサラダもとても好評で、訪問客があるときはいつも作ってふるまっているそうです。


  宇津沢かぼちゃのおいしさに惚れ込んだ、米沢市の「リストランテ喜右ェ門」では、昨年「宇津沢かぼちゃのクリームチーズ和え」をコースメニューの前菜として提供していたそうです。そのままのおいしさを味わってもらえるよう工夫した一品で、大好評だったのだそう。
 
 かぼちゃを選ぶポイントとしては、皮がしっかり固いこと。爪を立てて柔らかいのはおいしくないのだそうです。また、下に大きなへそがあるものがおいしいのだとか。


 
― 宇津沢地区の魅力 ―

  「こんなにみんなに喜ばれるとは思ってもみなかった」と山口さん。おいしさが注目されるようになってから、いろんな人が訪ねてくるようになったそうです。「人が好きだから、いろんな人が来てくれて接せられるのが嬉しくて。」と笑顔でおっしゃいます。
 
 また、宇津沢の魅力はかぼちゃだけではありません。宇津沢わらび園には毎年1,000人くらいが全国から訪れ、地域の人たちが手料理をふるまっています。15,6年前から常連の方もおり顔なじみになっているのだとか。さらに、ここの景色や空気が気に入り、移住する人もいるのだそうです。埼玉県から移住した方はすっかり地域になじみ、今度は神奈川県の夫婦が、古民家を購入し近々移り住む予定なのだそうです。
 
 「わたしだはよ、働きさえすっと調味料あったくらいで暮らしていられんなだ」と山口さん。山仕事、畑仕事をすれば、買い物に行かずとも食材は豊富に揃うのです。しかも新鮮!なんと贅沢なことでしょう。
 
 栽培者は9軒、ここでしか育たない貴重な宇津沢かぼちゃ。100年以上前からこの土地の生活の一部であった宇津沢かぼちゃは、すこしだけ、生活を飛び出て、より多くの人を惹きつける人気者になっています。


白川荘 マイページはこちら>>
リストランテ喜右ェ門 マイページはこちら>>
 
 
(取材日:2013.9.17)

取組ファイル003
「〝白い森〟小国町から全国に山菜をお届けします」
山物屋
取組ファイル005
「日本一の「行者菜」生産地」
行者菜生産グループ

ページの先頭へ

おきたま食の応援団会員募集