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 とうもろこしはメキシコから中米にかけてが原産地です。米や麦と同じように古来から食されてきました。世界に広まったのは15世紀コロンブスのアメリカ大陸到達以降。ヨーロッパへの伝播は新大陸発見時で、アジアへは16世紀初めにポルトガルから、中東、インド、チベット経由で中国に導入されたと考えられているそうです。日本には16世紀にポルトガル人が長崎に持ち込みました。本格的に栽培されるようになったのは、明治時代の北海道開拓にともなって、食用のスイートコーンと飼料用のデントコーンが導入されてからです。その後北海道にていくつかの品種が導入され、更に太平洋戦争後に栽培が増加し各地に普及しました。
 とうもろこしにはスイートコーンをはじめ、ポップコーンの原料になる爆粒種や、主にコーンスターチなどでんぷんを利用する穀物種、家畜の肥料になるものなど様々な品種があります。スイートコーンは実に含まれる糖分が多いとうもろこしの品種(甘味種)で、一般的に食用とされているものです。年々品種改良が進み、より甘味が強く、生のまま食べられる物も増えてきています。

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 原産が中米ですから、高温を好み霜に当たると枯れてしまいます。強光線と乾燥気味の環境を好み、日当たりと水はけの良い場所に植えます。スイートコーンは8月~9月、夏から初秋にかけて収穫されます。

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 スイートコーンの主な成分は炭水化物ですが、ビタミン・ミネラルなどの栄養成分をバランスよく含む野菜です。スイートコーンの糖質は消化吸収が速く、夏場のエネルギー補給、疲労回復に効果的です。また、粒の白い部分には必須脂肪酸のリノール酸が豊富に含まれ、コレステロールを下げる働きがあるため高血圧や動脈硬化の予防効果があります。そのほか、食物繊維やビタミンB1、B2、ビタミンC、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラル成分を多く含んでおり、これらの栄養素は主に胚芽部分に集中しているので上手に全部食べるようにしましょう。
 選ぶ際には、外皮がみずみずしい緑色で、ひげがたくさんあり茶色のものがおすすめ。頭のほうまでふくらみがあって、さわってみて手ごたえのあるものには実がたくさんできています。皮が剥いてあるものでは実がぎっしり揃っているもの。粒を指で押して弾力があり、ずっしり重いものを選びましょう。粒の堅すぎるものは育ちすぎなので避けるようにしましょう。スイートコーンは収穫後数時間で糖分も栄養価も半減すると言われています。低温にするとある程度防げるので、冷蔵庫に入れてできるだけ早く食べましょう。

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