南アメリカが原産で、日本へは薬用植物として琉球列島に渡来しました。蔓性で、他の樹木などに絡みついてよじ登ります。生のまま刻んでも茹でても、ワカメのようなぬめりがでるので「オカワカメ」とも呼ばれています。匂いはあまりありませんが、味がすこし苦めです。
最近では、緑のカーテンとして使用されることが多く、雲南百薬は低温期であっても雨の日が続いても葉の色が黄色くなってしまうことがほとんどありません。
水と肥料と直射日光を好む植物ですが、半日陰でも育ちます。生命力が強く虫害や病気にかかりにくいので、家庭菜園にも適しています。栽培期間も長く、春暖かくなって霜が降りなくなってから植えつけると、霜が降りるまで収穫することができます。置賜での旬は7月上旬から9月下旬です。
雲南百薬は栄養豊富な野菜で、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅や ビタミンA、葉酸などを多く含んでおり、栄養価の高い野菜です。抗酸化・免疫力向上・脂肪酸代謝活性作用のある野菜としても注目されています。そのほか、糖尿病、血液サラサラ効果、貧血、生理痛、白内障などさまざまな症状に効果があるとされています。
食べ方としては、おひたし、炒め物、サラダ、味噌汁、天ぷらなどにして食べられます。また、漢方薬や薬膳料理などにも利用されています。