わさび菜は、九州の「からし菜」から生まれた変異種を選抜、育成したものです。葉が長く伸び、淵がギザギザのフリル状になるのが特徴で、わさびに似た特有のピリッとした辛みを持っています。
一年中収穫できる野菜ですが、わさび菜の辛味成分アリルイソチオシアネートは、寒さにあたる期間が長いほど増えて強くなります。なので、はしりの物はそれほど辛くなく、2月頃になるとしっかりと辛みが出てきます。置賜での旬は10月中旬から3月下旬です。
わさび菜には、ビタミンC、B2、Aなどのビタミン類が豊富に含まれています。ミネラルでは鉄・カルシウムが豊富です。老化やがんの予防効果があり、抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進する働きが期待されます。また、ワサビやカラシと同じ辛み成分のアリルイソチオシアネート(イソチオシアン酸アリル)が含まれており、抗癌作用や抗菌作用などの効果があるとされています。
選ぶ際には、ギザギザの先が乾いていたり弱って縮れているようなものや、緑が薄くなっているものは避けましょう。
食べ方としては、生のままサラダやサンドイッチにするのが最適です。さっと茹でておひたしやあえ物にしたり、固い葉がある場合は炒め物にしましょう。その他、浅漬け、天麩羅、みそ汁などにしてもおいしく食べられます。