栽培されていた地名が、「つくも(九十九→筑茂→津久茂)」であることに由来しています。
詳しい経過は不明ですが、かなり古くから栽培されていました。辛味が強いのが特徴であるため、好みが分かれたことから、昭和50年頃に食べやすい山形青菜が出回るようになり、生産者が減少しました。
生産者の高齢化が進み一時は消滅寸前でしたが、その後、加工業者が着目し、契約栽培を進めています。
適期とされる9月1日~5日に播種すると、約2か月程度で収穫できます。
栽培方法は山形青菜とほぼ同じで、病害虫に強く比較的作りやすい品目です。
山形青菜よりも草丈が長く、葉や中肋が全体的に細身です。中肋の断面が三角形をしています。色は底深い緑色です。
冬期間の保存食として、主に漬物に加工して食べられてきました。
長期貯蔵したものは、特有の辛味が抜けていくため、塩抜きしてつぶした大豆等と合わせたり、細かく刻んでチャーハンや和え物の風味づけをしたり、様々な用途に使用することができます。