宇津沢かぼちゃは、飯豊町中津川地区宇津沢集落で栽培されている伝統野菜です。その来歴は、約100年前から宇津沢地区の屋号の「八郎」宅で種を守り続けたことによるものです。この屋号から、別名「八郎かぼちゃ」とも言われています。
数年前に地元で販売したところ、おいしさから大変な好評を得ました。今では、収穫の時期に予約注文が入るほどです。その評判が県内全域にも知れ渡り、レストラン等からも声がかかっているのですが、10名ほどでの栽培で生産量が少ないために需要に対して生産が追い付かない状況です。注目が高まっていますが、宇津沢集落で守られ続けた伝統を失うことなく、後世に残していきたいかぼちゃです。
皮の色はオレンジ色で、その果肉は山吹色になっています。また、宇津沢集落以外で栽培すると宇津沢かぼちゃの特性がなくなってしまうという特殊な面も持っています。種は、各農家自らが採取しています。
収穫は、9月中旬から11月中旬となっており、旬は9月中旬になっています。
甘くて、ほくほくしたおいしさを持っているので、とても万能な野菜です。煮物、天ぷら、スープ、サラダ、お菓子等様々な料理に活用できます。70℃くらいの温度でゆっくり加熱すると甘みが増します。
選ぶ際は、皮が堅くてへそが大きいものを選びましょう。